こんにちは。友人の間ではグラボに一番詳しいFeelsです。
RTX3000番台が発売されましたね。これについての記事を書きたかったのですが、すでに色々なサイトに書かれているのでちょっと違った予測を。
- 現行グラボのコストパフォーマンスの整理
- RTX 3060無印の性能・価格の予想
- 2600番台はRTXかGTXか、そもそも発表されるのか
について書いていきます!
今あるGPUをチェック
まずは現在発売されているGPU(グラボ)の性能と価格をチェック。
価格は、発売されているグラボのうち平均的なものを採用しています。
詳しく言うと、「玄人志向でない2連FAN以上のグラボ」の価格を参照しています。
▲2070は2060S、2080は2070Sに存在価値をほとんど取られてしまったため、このグラフからは省いています
RTX 3090、RTX 3080が飛び抜けていますね。そのせいで上のほうがスカスカです。
RTX3000番台が新世界を開拓
RTX 3000番台が上のグラフでは飛び抜けていて、市場に大きな隙間が生まれています。
RTX 3070以下やRadeon RX 6000番台の戦場はこの隙間になるのは必然です。
▲狙い目は赤で囲った部分になりそう。かなり下まで赤枠があることに注目
ミドルゲーマーは、この赤枠の埋まり具合によって、グラボ・PCを新調するタイミングを決めることになるでしょう。
3070、3060Tiも考慮に入れると
3070は発売が決定しており、3060は「Ti」が先に発表されると言われています。
NVIDIAの公式動画のベンチマークを確認すると、3070と2080Tiとの差はかなり大きいと言えそうです。
※動画ではゲーミング性能の差はあまり無いようにも見えますが、これからのゲームはRTX3000番台の性能を活かせるようになると予想されるので、「差はかなり大きくなる」と予想できます。
3060Tiは2080Sと同等になると考えるとバランスが良いですし、実際にそうであるかのような記事もあります。(参照)
※この記事の画像では3070よりも2080Tiのほうが高性能だと解釈でき、現実と異なりますので、この画像の信憑性自体怪しいですが・・・
3070、3060Tiの性能予測を加えると、散布図はこんな感じになります。
3060無印を予想
先に「Ti」が出ると言われている3060ですが、無印はどのような性能・価格になるのでしょう。
NVIDIAには、RX 6000番台のコスパを確認してから3060無印を発表したいという思惑があるのでしょうが、一つわかることがあります。
RX 5700XTは退場する
3060無印は、「2070Sキラー」として登場したRX 5700 XTよりも高性能で安価になるのはほぼ確実でしょう。
2080Sと同等かわずかに下、それを消費電力150W~180W程度で実現するのですから、「買い」になるのは間違いないです。
※5700XTの消費電力は225W
3060無印は幻になるか?
ですが、3060無印が発表されずに終わる可能性が考えられます。RX 6000番台があるためです。
「5700XTキラー」をRadeonが担当すれば、3060無印の存在意義が薄れてしまうのです。
下で示したエリアには「RX6800」「RX6700」が攻め込んできそうですので、そうなれば3060無印は幻となるかもしれません。
▲3060無印、6800、6700の戦場になりそうな平行四辺形のエリア。
「GTX2660」「RTX2660」について
ミドルゲーマーの中には、2600番台を今から待ちわびている方もいるのではないでしょうか。(筆者もそのうちの一人です)
現行の1660S、1650S、1650は圧倒的なコストパフォーマンスと消費電力の低さで、多くのミドル・エントリーゲーマーに愛されています。
でも、「2600番台は発売されるのかどうかわからない、微妙なところである」というのが僕の今の意見です。
GTXの新製品はもう無いかも?
というのも、2019年にNVIDIAのCEOが「レイトレーシングのないGPUを今更買うのはクレイジーだ」という内容の発言をしたらしいのです。(参照)
この発言を真に受けて考えると、これからはもうGTXシリーズは出ないことになり、RTコアをなくすことで価格を抑える「GTX2660」も発売されないことになります。
しかし、実際にはこの発言後にNVIDIAはGTX 1650 Superを発表しており、「クレイジー」発言は単なる気まぐれだったと考えることもできます。
RTXのほうが可能性薄そう
じゃあRTX2660として出るのか?と考えられますが、そっちの可能性のほうが低いように思います。
理由はいくつかありますが、ひとつは「レイトレーシングは不要、FPSさえ出れば良い」と考えているゲーマーも多いということです。
わざわざミドル・エントリー帯にRTコアを積むくらいなら、RTコア無しで安くするほうが需要はあります。
2つ目の理由は、NVIDIAがもし「レイトレーシングを普及させよう」という思惑を持っていて、2600番台に無理やりRTコアを積んだ場合、それはもはや2600である必要がないという点です。
わざわざ「RTX2660」として出さなくても、RTX3030とか、RTX3050Tiとかとして出せば良いのです。
2600と3000で差別化できるポイントも見当たりません。RTコアの世代を下げるのも考えにくいですし、GDDR6とGDDR6Xでの差別化も不可能です。(3070がGDDR6のため)
Radeon RX 6000の存在
3つ目の理由はRX6000番台の存在です。RX6000番台はレイトレーシングに対応するようなので、「RTX2600」はRX6000との差別化が難しくなります。
RX6000がレイトレに対応するなら、NVIDIAはレイトレ非対応の低価格グラボで勝負する可能性があります。
CEOの「クレイジー」発言が気まぐれなら、2600番台はGTXで発表されると考えることもできます。上で「GTXはもう無いかも」と書きましたが、このように考えると「GTX2600」はまだ現実味があるのです。
3060無印の代わりになるかも?
上で書いたように、3060無印が居座るであろうエリアをRX6000が先に占拠してしまった場合、NVIDIAは3060無印の性能をかなり低くしなければならなくなります。
そうなると、それはもはや3060とはいえなくなり、3050Tiとか、3050とかいった番号がつけられるでしょう。
そこで、新たなラインとしてGTX2600番台が登場する可能性があります。ですが、RX6000の占拠具合によっては2660Sでも低すぎるかもしれません。
その場合はGTX2700番台になり、GTX2770が登場するかもしれません。もはや妄想の域ですけどね。
性能・価格の予想
もし2600番台が発売されるとしたら、どれくらいの性能・価格になるのでしょうか。
詳しくは予測できませんが、下の画像のエリアを埋めるように発売されるのではないかと思います。
▲橙が2660、青が2650の戦場になりそうなエリア。RX6500、6600等も参入してくるだろう
3万円以下で5600XT程度、2万円以下で1660S程度の性能が手に入るようになれば嬉しいですね。
その頃には、PUBGのような「人気なのに高スペックを要するゲーム」がまた出てきて、1660S程度では全然足りない、という世界になっているかもしれませんが・・・
新グラボ登場で気になる「買い時」は?
3060Tiが発売されましたが、これからもGeforce・Radeonの新発売ラッシュが続くでしょう。
それ以上に、マイニング需要を満たすために「生産ラッシュ」のほうが激しくなるかもしれません。
ミドルレンジCPUやメモリも同様に高騰しており、買い時の判断が難しくなっています。
そこで、実際に自作PCを組んだ筆者が「PCパーツの買うタイミング」を考察してみました。
「ナナトピ 7KG」というサイト様へ寄稿しておりますので、ぜひお読み下さい!
まとめ
- RX6000のスペックによっては、3060無印は出ないかも
- 2600番台はGTXになるのが筆者の見解
筆者は今更1660Sを買おうとしているのですが、やっぱり2060Sにしようか、でもそれなら価格が落ちてきた2070Sでいいじゃないか・・・という葛藤に悩んでいます。
最後までお読みいただきありがとうございました。