グラボの価格推移をチェック
現在3060Tiは品薄状態が続いており、売切の製品がほとんどです。
以下の記事でグラボの価格推移や、最安値のグラボを調査していますので、ぜひご覧ください。
こんにちは。Feelsです。である「3060Ti」が発売されましたね!
この記事では、3060Tiを搭載しているグラボの中で、
- 玄人志向
- ASUS
- msi
- ZOTAC
- GIGABYTE
の製品のスペックをまとめています。
3060Tiをおさらい
まずは、最新GPUである「Geforce RTX 3060Ti」そのものについて簡単に紹介していきます。
2080Sを超える性能
8~9万円だった「RTX 2080 Super」を超える性能を持ちながら、6万円程度で手に入るという、コスパ最高のGPUです。
有名計測サイトの「ちもろぐ」さんの記事を見ても、各性能で2080Sに勝っているのが確認できます。
発売は2020年12月
2020年12月発売ですので、非常に新しいグラボです。
2020年の秋~初冬には「RTX3000番台」がどんどん発表されており、3060Tiはその中で一番弱いGPUとなります。
性能 | 発売月 | |
RTX 3090 | 3080より更に高い | 2020年9月 |
RTX 3080 | 2080Tiを大きく突き放す | 2020年9月 |
RTX 3070 | 2080Tiを上回る | 2020年10月 |
RTX 3060 Ti | 2080Sを上回る | 2020年12月 |
RTX 3060 | 3060Tiよりも大幅に弱く、2070程度 | 2021年2月 |
RTX 3050 | 出るかも? | (未発売) |
CPUやGPUは、ほとんどの場合性能の低いほうがコスパが良いです(高性能モデルには「ロマン代」が含まれている)。
そういう意味でも3060Tiはかなり「買い」なのではないかと思っています。
消費電力は200W
3060Tiの一番気に入らないところは消費電力です。
60番台はミドルクラスで、消費電力も割と低めに抑えてあるはずなのですが、3060Tiは200W。
GTX1080の180Wよりも高く、ミドルとは言い難い消費電力になっています。
ちなみに、最近の主流60番台の消費電力を比較すると・・・
GTX 760 | 170W |
GTX 960 | 120W |
GTX 1060 | 120W |
RTX 2060 | 160W |
RTX 2060S | 175W |
RTX 3060Ti | 200W |
※「主流」なので1660系は入れていません
消費電力が多くなると、使用する電源の性能も上げる必要が出てきます。
グラボを3060Tiに換装するなら、電源も変えるべきかもしれません・・・
性能表
今回紹介する全てのグラボの性能をここでまとめています。
MSI AERO ITX |
玄人志向 | ASUS DUAL | MSI VENTUS | ZOTAC | GB EAGLE | ROG-STRIX | TUF | MSI TRIO | GB AORUS | GB GAMING PRO | GB GAMING | |
ファン数 | 1 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 |
コアクロック | 1695 MHz | 1665 MHz | 1740 MHz(OC) 1710 MHz(Gaming) |
1695 MHz | 1665 MHz | 1665 MHz | 1890 MHz(OC) 1860 MHz(Gaming) |
1785 MHz(OC) 1755 MHz(Gaming) |
1830 MHz | 1800 MHz | 1770 MHz | 1740 MHz |
DP/HDMI | 3/1 | 3/1 | 3/2 | 3/1 | 3/1 | 2/2 | 3/2 | 3/2 | 3/1 | 3/3* | 2/2 | 2/2 |
占有スロット数 | ? | 2 | 2.7 | ? | 2 | ? | 2.9 | 2.7 | ? | ? | ? | ? |
電源コネクタ | 8pin x1 | 8pin x1 | 8pin x1 | 8pin x2 | 8pin x1? | 8pin x1 | 8pin x2 | 8pin x1 | 8pin x2 | 8pin x1 + 6pin x1 | 8pin x1 + 6pin x1 | 8pin x1 |
セミファンレス | ✕ | ○ | ○ | (情報なし) | (情報なし) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
バックプレート | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
サイズ(mm) | 172 x 125 x 43 | 247.5 x 112 x 41.5 | 269 x 136 x 52 | 232 x 124 x 52 | 222.1 x 115.6 x 38.2 | 242 x 124 x 41 | 318.5 x 140.1 x 57.8 | 301 x 143 x 54 | 323 x 140 x 56 | 290 x 131 x 60 | 286 x 115 x51 | 282 x 117 x 41 |
シングルファンのグラボ
MSI AERO ITX
※上の画像のリンクは、RTX3060Tiのものではありませんので、十分ご注意ください。
コアクロック | 1695 MHz |
DP/HDMI | 3/1 |
占有スロット数 | ? |
電源コネクタ | 8pin x1 |
セミファンレス | ✕ |
バックプレート | ○ |
サイズ(mm) | 172 x 125 x 43 |
シングルファンモデルの「AERO ITX」です。TDPの高い3060Tiでは出ないと思っていましたが・・・
シングルファンなのでコンパクトで、Mini-ITXケースやMicroATXケースに最適です。
調べたところ、3060TiのAERO ITXにはセミファンレス機構がないようで、ファンは常時回転するようです。
2連ファンのグラボ
手軽な価格で手に入る2連ファングラボ。
5万円台後半~手に入るのが大きなメリットです。
玄人志向 GALAKURO GAMING
コアクロック | 1665 MHz |
DP/HDMI | 3/1 |
占有スロット数 | 2 |
電源コネクタ | 8pin x1 |
セミファンレス | ○ |
バックプレート | ○ |
サイズ(mm) | 247.5 x 112 x 41.5 |
セミファンレス機能もあるので、LEDもいらないという人には十分なように思います。
公式サイトの「主な特徴」には「Xtreme Tuner」というソフトウェアが紹介されています。
これを使うと、スマホからでもファン管理・クロック管理ができるようです。
それにしても、玄人志向のサイトのテンションの低さには驚きます。
他メーカーがめちゃくちゃアピールしてるのに、玄人志向のサイトはちょっとスクロールしたら終わり。
ちょっと寂しいですが、玄人志向らしさを感じられるポイントでもあります。
ASUS DUAL
ASUSからは、3060Tiグラボが(現時点で)3つ出ていますが、これはその中の最下位モデル。
性能の概要は以下の通りです。
コアクロック | 1740 MHz(OC) 1710 MHz(Gaming) |
DP/HDMI | 3/2 |
占有スロット数 | 2.7 |
電源コネクタ | 8pin x1 |
セミファンレス | ○ |
バックプレート | ○ |
サイズ(mm) | 269 x 136 x 52 |
2連ファンながら占有スロットが2.7なので、その分冷却性能が期待できます。
コアクロックが少し引き上げられているのも、冷却性能によるものと言えるでしょう。
また、側面にある「ASUS」ロゴの下に光る線があります。ライティングはその部分のみのようです。
MSI VENTUS 2X
グラボに関しては筆者はMSI派なので、この「VENTUS 2X」にも期待しています。
MSIは3060Ti搭載グラボを(現時点で)2つ出しており、もう片方は3連ファンです。
性能の概要はこちら。
コアクロック | 1695 MHz |
DP/HDMI | 3/1 |
占有スロット数 | ? |
電源コネクタ | 8pin x2 |
セミファンレス | (情報なし) |
バックプレート | ○ |
サイズ(mm) | 232 x 124 x 52 |
価格(Amazon) | 58,000円程度 |
全体的にデザインが黒く、いつものVENTUSの「銀・黒・緑」のデザインは今回はお預けのようです。
また、2連ファンながら補助電源が8pin2つなのにも注意。光りもしないのに
それよりも気になるのがセミファンレス機能の情報が無いこと。この価格帯ならセミファンレスはあるはずなので、調査不足かも?
でも、後述の「GAMING X TRIO」は、公式サイトにセミファンレス機能が明記されているので、やはりこっちは未搭載か・・・?
ZOTAC Twin Edge
どのGPU搭載のグラボでも、玄人志向の次に安い気がする「ZOTAC Twin」。BTOパソコンによく入っている印象です。
まあグラボ公開しなくていいBTOパソコンに「ROG-STRIX」とか入れんわな
性能の概要は以下です。(この表はOC版でない方のスペックです)
コアクロック | 1665 MHz |
DP/HDMI | 3/1 |
占有スロット数 | 2 |
電源コネクタ | 8pin x1? |
セミファンレス | (情報なし) |
バックプレート | ○ |
サイズ(mm) | 222.1 x 115.6 x 38.2 |
価格(Amazon) | 57,000円程度 |
セミファンレスについては何も書いてありませんでしたが、回転数制御機能はあるようです。
それ以外に、特に変わった機能はないようです。
最後になりましたが、コアクロックが30MHz高いOC版もあります。
GIGABYTE EAGLE (OC)
GIGABYTEはなんと5種類も3060Tiを出しており、うち2つがこれ(EAGLE)とこれのOCEAN版となります。
OC版のほうがコアクロックが30MHz高いです。ZOTACと一緒ですね。
性能の概要をまとめた表はこちらです。
(この表はOC版でない方のスペックです)
コアクロック | 1665 MHz |
DP/HDMI | 2/2 |
占有スロット数 | ? |
電源コネクタ | 8pin x1 |
セミファンレス | ○ |
バックプレート | ○ |
サイズ(mm) | 242 x 124 x 41 |
価格(Amazon) | 58,000円程度 |
「普通の下位グラボ」という感じですね。コアクロック・補助電源・サイズのどれをとっても「3060Tiのエントリー」です。
ただ、2つのファンが互いに逆回転するので、エアフロー的には良い・・・というアピールが気になるところです。
ライティング機能ですが、「EAGLE」という文字は光らず、その上の側面にある細い三角形が虹色に光ります。
3連ファンのグラボ
ここからは3連ファンモデルを紹介。
2連ファンモデルと比べて明らかに高いですが、冷却性能が高かったり、ライティング機能が充実していたりします。
特に3060Tiは消費電力が200Wと高いので、3連ファンのほうがおすすめです。
ASUS ROG-STRIX
最初はASUSの最上位ライン「ROG STRIX」を紹介。
コアクロック | 1890 MHz(OC) 1860 MHz(Gaming) |
DP/HDMI | 3/2 |
占有スロット数 | 2.9 |
電源コネクタ | 8pin x2 |
セミファンレス | ○ |
バックプレート | ○ |
サイズ(mm) | 318.5 x 140.1 x 57.8 |
価格(Amazon) | 72,000円程度 |
コアクロックが1860MHzもあり、今回紹介するグラボでは最大です。
ほぼ3スロット分の厚みなどで上がった冷却性能のおかげでしょう。
しかし、やはり「ROG STRIX」ということで価格はかなり高いです。高すぎてZOTACの3070と価格帯が完全にカブってしまってます。
また、このグラボにはおまけとして「ROG ruler」という定規が付属しているようです(公式サイト情報)。
画像を検索してみたところ結構好きなデザインでしたので、ぜひ検索してみてください。
ASUS TUF-GAMING
ASUSのミドルハイブランドである「TUF GAMING」からも3060Ti搭載グラボが出ています。
ROG STRIXよりも価格がかなり抑えられているので、「少し良いグラボ」を求める人にはピッタリだと思います。
コアクロック | 1785 MHz(OC) 1755 MHz(Gaming) |
DP/HDMI | 3/2 |
占有スロット数 | 2.7 |
電源コネクタ | 8pin x1 |
セミファンレス | ○ |
バックプレート | ○ |
サイズ(mm) | 301 x 143 x 54 |
価格(Amazon) | 67,000円程度 |
「ミリタリーグレード」と謳われている高耐久性がウリのモデルです。
安定性重視の自作erには特におすすめです。
LEDも目立つ部分に付けられているので、ギラギラは嫌だけど光らせたい!という人にもおすすめです。
MSI GAMING X TRIO
MSIの3連ファングラボです。VENTUS 2Xとは違い、ライティング機能も充実しているようです。
コアクロック | 1830 MHz |
DP/HDMI | 3/1 |
占有スロット数 | ? |
電源コネクタ | 8pin x2 |
セミファンレス | ○ |
バックプレート | ○ |
サイズ(mm) | 323 x 140 x 56 |
価格(Amazon) | 65,000円程度 |
323mmもの長さがあり、今回紹介するグラボの中で最長ですが、サポートブラケットが付属しているようです。
サポートブラケットでグラボを支えれば、グラボの基盤の反りやマザーボードとの接合部への負担を軽減できます。
こちらには「ZERO FROZR」というセミファンレス機能があります。やはりVENTUS 2Xには無いのか・・・?
他にも、追加のヒューズがあり、「突然の障害にも安心」だそうです。
グラボは高価な部品なので、障害で壊れにくいのは嬉しいですよね。
GIGABYTE AORUS MASTER
GIGABYTEの3060Tiの最上位モデルです。
公式サイトの気合の入りようは別格なので、見ていて楽しいです。
コアクロック | 1800 MHz |
DP/HDMI | 3/3* |
占有スロット数 | ? |
電源コネクタ | 8pin x1 + 6pin x1 |
セミファンレス | ○ |
バックプレート | ○ |
サイズ(mm) | 290 x 131 x 60 |
価格(Amazon) | 70,000円程度 |
* 真ん中のHDMIは「2.1」ではなく「2.0」です
他製品との一番の違いは、側面に液晶ディスプレイがあることです。
ここにGPU温度を表示したり、クロック数やファン回転数を表示したりできます。
自分で用意した画像やGIFアニメを流すこともできるので、カスタマイズも楽しめます。
4年保証が付いてきますが、購入後90日以内に公式サイトで製品登録をしないといけないので注意。
GIGABYTE GAMING PRO
ハイエンドモデルの「AORUS MASTER」からランクを落としたミドルハイモデルです。
コアクロック | 1770 MHz |
DP/HDMI | 2/2 |
占有スロット数 | ? |
電源コネクタ | 8pin x1 + 6pin x1 |
セミファンレス | ○ |
バックプレート | ○ |
サイズ(mm) | 286 x 115 x51 |
価格(Amazon) | 62,000円程度 |
厚みがあるので、冷却性能に期待できます。
AORUS MASTERに搭載されている冷却機能を継承しているので、冷却は十分そう。
ライティング機能は、あるものの控えめ。AORUS MASTERには及びません。
AORUS MASTERから液晶ディスプレイと4年保証を抜いたモデル、という位置づけですかね。
GIGABYTE GAMING
GAMING PROのさらに下位モデルです。
6万円以下で3060Tiの3連ファンが手に入るので、コスパは良いと思います。
コアクロック | 1740 MHz |
DP/HDMI | 2/2 |
占有スロット数 | ? |
電源コネクタ | 8pin x1 |
セミファンレス | ○ |
バックプレート | ○ |
サイズ(mm) | 282 x 117 x 41 |
価格(Amazon) | 60,000円程度 |
厚みがなくなり、その分冷却性能が下がると思われます。
一方、ライティング機能を含め、ほとんどの部分は「GAMING PRO」と同じなので、割と期待できるグラボです。
まとめ
3連ファンがおすすめ
3060Tiの消費電力を考えれば、3連ファンでしっかり冷却してくれるグラボが良いでしょう。
それぞれのモデルがおすすめな人は・・・
ROG STRIX | 妥協なしに最上位モデルが欲しい人 |
---|---|
TUF GAMING | 「TUF GAMING」の安定性が欲しい人 |
GAMING X TRIO | 性能と価格のどちらも重視したい人 |
AORUS MASTER | GIFアニメ等を利用したライティングがやりたい人 |
GB GAMING (PRO) | 「普通の3連ファン」が欲しい人 |
僕のおすすめはMSIの「GAMING X TRIO」です。
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