こんにちは。Feelsです。RTX 2080 Tiが7万円台のRTX 3070に抜かれるという悲劇がありましたね。
そんな感じで、「今はPCパーツ下剋上の時代だ!」ということで、
- 今のローエンド・ロークラスCPUの実力は?
- どれくらい昔のハイエンドCPUと同等なのか?
- 同時期のゲームで有名なものは?
について調べてみました。
i3-9100F
2019年発売の、Core第9世代の中で最弱のCPUです。1万円を切ることもある激安CPUです。
ゲーミングにも何だかんだ使えるということで、「激安ゲーミングPC組んでみた」みたいな動画で登場することも。
だいたい同じ性能なのは「i7-3770K」です。2012年のハイエンドCPUで、今でもちょこちょこ耳にします。
同時期のゲームは「CS:GO」
e-sports化も果たした「Counter-Strike: Global Offensive」は、2012年8月22日リリースです。
8年以上前のゲームでありながら、最新の内蔵グラフィック「iris plus」では全く動かせないという、まあまあ重いゲームです。
※iris plusはGTX650相当です
そのときのハイエンドCPUと同等の性能を持っているのですから、9100Fもバカにはできなさそうです。
i3-10100F
2020年発売で、Core第10世代のこれまた最弱CPU。ですが、第9世代とは発売の背景に大きな違いがあります。
2019年は「Ryzen 第3世代」が登場し、圧倒的なコスパで市場を席巻した年。Intelはコレのせいでかなり痛い目を見ました。
それを受けて、第10世代では大幅な性能強化が見込まれました。その性能はなんと6700K(2015年)と同等。
急に3年分も進化した理由としては、4コア4スレッドから4コア8スレッドになったのも大きいと思います。
同時期なのは「R6S」
2015年発売の「Rainbow Six® Siege」と同時期です。これもe-sportsで人気ですね。
推奨グラボに「GTX 960」が名指しで上がっているという、負荷の大きいゲームでもあります。
i5-10400F
Ryzen第3世代の対抗馬として出された「i5-10400F」。
2万円以下ながら6コア12スレッドと、同価格帯のRyzen 5 3500より上位に立っています。
※3500は6コア6スレッド
歴代のハイエンドCPUと比べると、8700Kが最も近いです。
同時期なのは「PUBG」
2017年といえば、「PlayerUnknown’s Battlegrounds」。「バトロワ」というジャンルを確立させたゲームです。
そのゲーム性や面白さもさることながら、このゲームを語る上で欠かせないのが「重さ」。
発売からまだ1年も経っていなかった「GTX 1060」が推奨とされるほどで、このゲームが流行るにつれてPCパーツの売上も大きく伸びたとか。
ちなみに
この手のバトロワでは、CPUのシングルコア性能が重視されるらしいです。
そうなると、この記事の分析は誤っていることになりますので注意。(10400Fのシングルコア性能は6700Kのちょい上程度)
Ryzen 3 3100
ここからはRyzen第3世代のロークラスCPUを紹介。
CPU市場をAMD一色にしたRyzen第3世代ですが、その最下位「Ryzen 3 3100」の性能は、7700Kと8700Kのちょうど中間くらいです。
4年待てば、ハイエンドCPUが1万円台前半になってしまいました。
しかし、Ryzen全体に、シングルコア性能が低いという傾向があります。
Ryzen 3 3100だと、シングルコアは4790K(2014年)と同等のようで、その傾向が顕著に出ています。
シングルコアで同時期なのは「Titanfall」
全体の性能で同時期なのは「PUBG」で、すでに紹介してしまったので、こっちではシングルコア性能に注目してみました。
4790Kと同時期なのは「Titanfall」。プレイヤーが巨大なロボット「タイタン」に乗ったり、降りたりして戦う自由度の高いFPSです。
現在人気の「Apex Legends」と同じ「Respawn ENTERTAINMENT」が制作しており、EVA-8、スピットファイア、クレーバーなどの銃も登場します。
Ryzen 3 3300X
コスパ最強、と各メディアで言われている「3300X」ですが、流通量が少なすぎて現在高騰中、というか価格も調べられない状態に。
さすがに3500(1万7000円程度)よりも安くなるはずですが、未だ入荷のめどが立たないようです。
そんな3300Xの性能は、7700Kと8700Kの間で、ほぼ10400Fと同等です。
しかも、10400Fよりもシングルコア性能が高く、ゲーミングを強く意識したCPUとなっています。
10400Fよりもかなり遅れて(つまり「後出し」で)発表された3300Xですが、確実に10400Fを捉えられるような構成にしてあるようです。製品競争の世界って大変ですね。
同時期のGPUは「1080 Ti」
2017年の「PUBG」はすでに紹介してしまったので、今度は同時期のGPUを紹介します。
なんと、「7700Kと8700Kの中間」に発売されたビデオカードは「GTX 1080 Ti」。まだまだ現役のハイエンドGPUです。
最後の「GTXハイエンド」となったGPUで、安定性が高いとも聞きます。
また、一つ次の世代のミドルハイ「RTX 2070」に性能で勝っており、「RTX 2080 Ti」のように可哀想なことにはならなかった様子。
まとめ
- 現在のローエンドは、2015~2017年のハイエンドと同等
- つまり、3~5年待てば値段は3分の1になる
2020年のハイエンドCPU「10900KF」「3950X」「5900X」も、2025年になれば「14100F」や「8100」と同等になるかもと考えると恐ろしいですね。
▲現在のハイエンドCPU達。Ryzenがシングルコアでも勝っています。Intel、大丈夫か・・・?